前回の話でプミちゃんは、先の見えない孤独な就職活動の中で、初めて一筋の光を感じていた。
一人でしていた孤独な就職活動。
なのに、気づけば沢山の人たちが自分を応援してくれていたのだ。
面接会場の扉の前で、今までの就活の思い出が走馬灯のように駆け巡る。
みんなの期待を無駄にはできない―――。
プミちゃんは大きく深呼吸する。
そして、運命の扉を『コン コン』と軽く、軽快にノックした。
「どうぞ」
あれから一週間。
プミちゃんは、その時の面接内容を鮮明に思い出していた。
「夢追い人」のちょこっと補足
土星にある職業安定所「バローワーク(地球のハローワークみたいなもの)」にプミちゃんはいた。
昔、バローワークでは手痛い思いをしたので(「15話・圧迫面談」)、できるだけ避けていたが、そうも言ってられない状況になっていた。
溺れる者は藁をも掴む心境で助言を求めに行ったバローワークだったが・・・
とても優しい職員さんの言葉で、プミちゃんの迷いは一瞬だけ吹っ切れる事になる。
職員さんもまた、ポエマーの夢を諦めていない夢追い人なのだ。