プミちゃんは漫画が好きだが、食いしん坊でもある。
漫画好きはプミちゃんのオリジナル(個性)だが、食いしん坊な所は誰かさんに似たのかもしれない―――。
今回は、そんなお話。
「プミ代の父、現る」の勝手に補足
顔の輪郭からも想像できる通り、プミちゃんはお母さんより、お父さんの血をより濃く受け継いでいる。
きっと、プミちゃんの食いしん坊なところは父親譲りなのだろう。
そんなプミちゃんの父はメタボのため、医者からお菓子を食べることを禁止されていた―――。
そのため、プミちゃんの家では、食いしん坊なお父さんがお菓子を我慢できるように、家族で協力し家ではお菓子を食べないし持ち込まないようにしていた。
誰が言ったわけでなく、自然とそうなっていたのだ。
―――家がそんな状況だから、父も家にはお菓子を持ち込まないし、食べないように協力していた。
そんな状況の中で、お菓子を食べようとはこれっぽっちも思わなかった。
と言えば、嘘になる。
なぜなら、お菓子に手が伸びることなどしょっちゅうあったからだ。
その度に、自分のために協力してくれている家族のことを思い出して、いつもギリギリのところで我慢をしていた。
・・・それなのに、プミ代は自分に内緒で、こそこそ隠れてお菓子を食べていた。
これはもう、明らかなルール違反だ。
・・・だが、自分は協力してもらっている身だ、贅沢は言えない。
そう自分自身に言い聞かせながらも、父はショックを隠すことができず、ただその場を立ち去るしかなかった。